東海大学付属相模高校・中等部の詳細な入試情報、偏差値、内申基準などについて深く掘り下げた、最新の学校情報をお届けします。また公式HPと合わせて、この学校がどのような生徒に適しているか、またどのような生徒には合わないかについても考察します。東海大相模の全貌を知るための必読の記事です。
本サイトはできるだけ正確な情報の提供に努めていますが、入試情報・合格実績などのデータは学校公式HPを必ずご自身でご確認ください。
【この記事を書いた人】
・塾業界歴は20年/卒業生は4,000名
・御三家中はじめ全国の最難関中学受験指導
・首都圏を中心とした高校受験指導
・学校法人広報活動支援
・当サイトの記事執筆、学校への取材活動
アクセス
小田急相模原駅から徒歩8分です。
所在地:神奈川県相模原市南区相南3-33-1
中央林間駅から自転車に乗ってくる生徒も多い。学校周辺は閑静な住宅街。
東海大相模中等部の偏差値,入試情報
中学入試
中学入試の日程は以下のとおり。
- 第1回-A入試:2/1AM
2科目・4科目選択+面接(グループ面接) - 第2回-B入試:2/3AM
2科目選択(算数国語、国語+理科社会、算数+理科社会)+面接(グループ面接) - 第3回-C入試:2/4AM
2科目のみ+面接(グループ面接)
続いて偏差値。
【中学入試偏差値】
2/1AM
N:38
首:42
まずは基礎基本を固めることが重要だが、いくつかの注意点があるので以下を確認してみてください。
【ポイント・注意点】
※面接は複数受験の場合は1回のみ。
※面接は極めて重要。きちんと座っていられない受験生や質問された内容に関してしっかり答えられない受験生は難しい。素行面はかなり重視されている。
※第1回 A入試は合格発表が翌日2/2の10:00のため、2/1PMや2/2AMの併願校をしっかり戦略を立てる必要がある。ちなみにB入試は当日発表、C入試は翌日発表となっている。
※第2回 B入試の理科社会入試は両方合わせて50分・各50点なので、過去問などで時間配分の練習をしておく方がよい。
【合格のポイント】
・国語、算数は基本的な問題がほとんど。中学受験用のテキストで例題・基本問題レベルを繰り返し解いて慣れておきましょう。漢字の読み・書きの問題は必ず出題されます。日ごろから練習をして80%は得点できるようにするとよい。
・理科、社会も基本的な問題が多い。問題数はおよそ25分にしては多い。両方合わせて50分なので、時間配分に注意しなければ時間切れになってしまう危険がある。エデュケーショナルネットワークのコンプリーションや四谷大塚の四科のまとめなどを使用して、基本事項をおさらいしておきたい。
・面接対策はきちんと行いましょう。質問される内容は志望動機、小学校で頑張ったこと、将来の夢、尊敬する人など一般的なものですが、ハキハキと答えられるように練習が必要。また、グループ面接で、他の受験生が答えている間の姿勢なども見られている。そのため、複数で姿勢チェックなどもしておくことがおすすめ。
東海大相模高校の偏差値,内申,入試情報
【高校入試偏差値】
偏差値:54
【内申基準】
東京-推薦:5科20or9科34
東京-単願:5科19かつ9科33
東京-併願:5科21かつ9科38
神奈川-推薦:5科20or9科103/135
神奈川-単願:5科19or9科98/135
神奈川-単願:5科21or9科114/135
*9科内申は神奈川方式
*偏差値出典:進学研究会
*内申基準:当サイト独自調査、募集要項
東海大相模の情報
基礎データ
- 登校時間 8:30
- 授業時間 50分×6時限(土曜日は50分×3時限)
- 各教室にプロジェクター完備。授業で使用したり、クラスで発表したりする際などに使用する。
- 学生食堂があり、揚げパン・鶏肉の甘辛丼などが人気メニュー。購買でパンやスイーツなども購入できる。
- 2022年に制服をリニューアル。
- 「現代文明論」という授業ではSDGsについて考察する授業がある。
- 英語の授業は日本人の先生とネイティブの先生の2人体制で行う。
校則
- 服装検査あり(定期テストごとの実施)
- 髪染め禁止
- 男子の長髪禁止
- スカートひざ丈
- バイト禁止
- バイク禁止
- 携帯電話の校内使用禁止
盛り上がる学校行事
2023年は建学祭(文化祭)が4年ぶりの通常開催。たくさんのお客さんが訪れた。各クラスや部活・同好会がそれぞれ出し物をする。吹奏楽部の演奏は圧巻。
野球部の夏の大会(甲子園予選)の全校応援は毎年行う。応援団・チアリーディング・吹奏楽部が一体となって応援をする。
部活・同好会・委員会
運動部
野球部、サッカー部、バレーボール部、バスケットボール部、ラグビー部、テニス部、陸上競技部、剣道部柔道部、卓球部、体操部、洋弓部、登山部
文化部
吹奏楽部、演劇部、文芸部、美術部、写真部、英会話部、生物部、化学部、物理部、軽音楽部、地学部、放送部、囲碁将棋部、書道部、食物研究同好会、鉄道研究同好会、茶道同好会、華道同好会、筝曲同好会、服飾同好会、ディベート同好会、福祉同好会、中央執行委員会、応援委員会
男子ソフトテニス部、男子バスケットボール部、女子テニス部、洋弓部、剣道部、柔道部、ラグビー部が全国大会出場。囲碁将棋部、女子ソフトテニス部が関東大会に出場。
野球部は原辰徳(元読売巨人軍)、菅野智之(読売巨人軍)、小笠原慎之介(中日ドラゴンズ)などプロ選手も輩出。甲子園優勝経験もある。
柔道部のOBには東京オリンピック金メダリストの高藤直寿選手、シドニーオリンピック金メダリストの井上康生選手などがいる。
卒業後の進路・大学受験対策
・東海大学への内部進学を前提としたカリキュラム。そのため他大学を受験できるシステムはそこまで整っていない。基礎学力の定着を目標として、比較的ゆっくりと授業を進行させる。
・高校3年生の後期からは高大接続カリキュラムの一環で、東海大学の授業を一部受講することができ、入学後単位認定を受けることが可能。
この学校に合う生徒
・東海大学に進学希望であって、基礎からしっかりとした学力を身につけたい生徒。高3の後期からは東海大学の講義も受講でき、単位認定されるため非常にお得。
・部活に情熱を注ぎつつ、学業もしっかりしたい生徒。スポーツ推薦入学であっても、特別クラスがあるわけではなく一般クラスに混ざって授業を受ける。そのため、全員が定期テストに向けてしっかりと勉強できる環境がある。
この学校に合わない生徒
・東海大学以外の大学を検討したい生徒。基本カリキュラムは東海大学進学が前提となっており、自分でやっていく必要がある。
・生徒管理型の指導が合わない生徒。数年前中等部、高校ともに素行面で問題のある生徒が複数いたことで、校則や生徒指導(しつけ面)で厳しく接する傾向にある。制服のアレンジや髪染めなどは特に厳しく指導が入るため、そういった面が苦手な生徒にはつらい可能性がある。
東海大相模の教育方針
創立者松前重義が「望星学塾」を開設し、東海大学の原点を築いた経緯から始まり、創立者の精神を受け継いでいる東海大学は、強い使命感と豊かな人間性を持った人材を育成し、「調和のとれた文明社会を建設する」ことを目指している。本校では、中等部から高等部、大学への一貫教育システムがあり、生徒たちは豊かな人間性の形成に重要な時期である中学生・高校生時代をバランスの取れた学校生活と部活動を経験して過ごす。教育方針には、身体と知能の鍛錬だけでなく、広い視野を持って人生の意義を考えることが含まれている学校である。
学園では、文理融合教育を推進し、柔軟な思考力の向上を目指して、問題発見・解決型の授業を展開している。また、海外研修プログラムやオリンピックなどの文化・スポーツイベントを通じて、学生たちの多面的な能力開発を促すことも期待できる。これらのプログラムは、異文化理解の深化や才能発掘・育成に貢献。全体的に、東海大学相模中学高校は、生徒一人ひとりが社会に貢献する豊かな人間性を備えた人材に成長できるような環境を提供する学校となっている。
中学
東海大学付属中学校では、国際色豊かな視野を持つ人材の育成を目指している。英語教育を中心に、異文化理解と国際感覚の養成を重視しており、自国の文化に対する理解と興味も深める授業を行っている。また、ヒューマニズムに基づいた教育を通じて心身ともに健全な人間の育成を目指し、正しい日本語の理解と表現能力の向上にも努めている。
理数科教育では、知識の集積だけでなく、問題解決のプロセスを重視し、数学では少人数教育を実施。これにより、生徒一人ひとりへのきめ細かな指導を実践している。また、時代に即応したICT教育も導入しており、全生徒がiPadを使用し、ICTの知識と技術を習得している。
教科外活動も重視されており、クラブ活動、委員会活動、学校行事、奉仕活動を通じて、協調性や忍耐力を育て、豊かな感性を磨いてる。さらに、大学の教授による訪問授業や幼稚園での保育実習を通して、専門的な知識や社会性を身につけることもできる。また、様々な検定試験への挑戦を通じて、生徒たちは目標に向けた努力の重要性と達成感を学んでいる。これらの教育実践を通じて、東海大学附属相模中学校は生徒たちの全面的な成長を支援している。
なお、ほぼ100%が付属相模高等学校に進学する。
高校
東海大学付属相模高校、日本有数の総合大学である東海大学と連携した高大一貫教育システムを展開している。この教育システムは、幼稚園から大学院に至るまで一貫しており、「建学の精神」に基づいて個々の学生の世界観や人生観の育成を目指している。このシステムにより、生徒が豊かな人間性と社会への強い使命感を備えた人材へ成長することを促している。
学校では、伝統的な「現代文明論」という授業を行い、環境、生命、人権、倫理、知的財産教育など幅広いテーマを扱っている。この授業は、生徒たちに人生について深く考えさせ、総合的な学習を促す場となっている。
学習と部活動・学校行事の両立も重視されており、教科領域だけでなく、部活動や委員会活動、奉仕活動を通して生徒の心身を鍛え、豊かな感性、協調性、責任感、忍耐力を養っている。
さらに、学園の大きな組織を活かし、学園オリンピック、ヨーロッパ研修旅行、ハワイ長期語学留学など多彩な学習活動を行う。3年生の後期には東海大学の授業を体験する「体験留学」があり、大学生活を一足先に体験することが可能。
東海大学は、文系と理系の両分野にまたがる多様な学部・学科を設置し、生徒たちの希望に応えられる教育環境を提供している。特に、付属推薦入試においては、東海大学やハワイ東海(HTIC)への校長推薦で優先入学が可能であり、入学金の半額免除というメリットもある。このシステムにより、卒業生の約80%が東海大学へ進学。このように、東海大学付属相模高校は、生徒の学習と部活動の両立を支援し、多面的な成長を促進する学校となっている。
卒業の進路
前述のように、中学生のほぼ100%が付属高校に進む。また、高校からはその80%が東海大学へ進学する。
東海大学へは工学部・体育学部・文化社会学部・政治経済学部・建築都市学部へ進む生徒が多い。
他大学等を含めた現役進学率は97%。
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