帝京八王子高等学校の詳細な偏差値、内申基準、および学校の特徴について深く掘り下げていきます。本記事では、帝京八王子高校の教育内容、校風、コース設定、部活動、進路指導、そして大学進学実績に焦点を当てています。25年以上の塾業界経験を持ち、多数の卒業生を指導してきた筆者が、帝京八王子高校の多様な側面を詳細に分析。受験検討の参考になると思います。
本サイトはできるだけ正確な情報の提供に努めていますが、入試情報・合格実績などのデータは学校公式HPを必ずご自身でご確認ください。
【この記事を書いた人】
・塾業界歴25年/卒業生2,500名
・都立自校作成校へは100名以上合格
・適性検査型入試~大学受験まで指導
・教育系メディアの運営(年間150万PV)
・当サイトの構築、管理、記事執筆
なお、執筆者の親戚(従姪)が2023年3月に本校を卒業(今はなくなった医療特進クラスを卒業)。
したがって本稿は「”ベテラン塾講師のレビュー”+”卒業生クチコミ”」というカタチでの記事になります。
帝八へのアクセス
所在地:東京都八王子市上川町3766
山の中にあり、周りには何もありません。
通学はスクールバスなので便利です。
西八王子、高尾、秋川、羽村、箱根ヶ崎の各駅からスクールバスが利用可能。
乗る駅にもよると思うが「乗り換えなし・座ってずっと寝ていても学校に着くのはラク」と従姪。
帝八の校風・雰囲気
もちろん明るく活発な子もいるが、全体的には落ち着いた穏やかな性格の子が多い。
生徒数は多くなく、緑に恵まれた環境の中で落ち着いた学校生活を送れる。
が、反面文化祭や体育祭等の学校行事は盛り上がりに欠ける印象。
どの先生も生徒の顔と名前を覚えているので「見てくれている感」はある。
同地区にあり生徒数も多い八王子実践や昭和第一のわちゃわちゃした感じがどうも…という受験生は一考の余地あり。
子どものタイプによるが「帝八が合う」という子もいるし、従姪も「自分に合っていた」と言っている。
コース・科・クラスなど
後述するが入試が易化しつづけており、勉強が苦手な子もいる。
従姪が卒業した医療特進コースもなくなり高校1年時は共通カリキュラム。
2年次から「国際文化」「言語文化」「人文社会」「科学探求」の各コースに分かれる。
帝京八王子高校では、近年の大学入試動向に対応し、学生が基礎学力およびプレゼンテーションスキルを身に付けるための充実したカリキュラムを提供しています。生徒の興味や関心を引き出し、それらを深く掘り下げることで学習意欲を高める教育を行っている。
提供される4つのコースは、それぞれ特定の分野に焦点を当て、必要な基本スキルの習得を目指す。具体的には、情報技術の利用、総合的な探究、実践的な英語力の向上などが挙げられる。
- 国際文化コース
英語の4技能に重点を置き、国際文化の学習を通じて英語で自己表現する能力を育成。スピーチコンテストを通じて、プレゼンテーション力とスピーキング力を養っている。 - 言語文化コース
日本の伝統文化を深く学び、幅広い教養を身に付けるコース。ビブリオバトル(書評合戦)を通じて、意見の表明やディスカッションのスキルを磨く。 - 人文社会コース
現代社会の仕組みを深く理解し、社会貢献できる人材を育成する。ビジネスアイデアコンテストにより、プレゼンテーション力と企画力を養う。 - 科学探求コース
自然科学の分野で研究を行い、科学的思考を育てる。科学コンテストで、プレゼンテーション、考察、課題探究力を磨くコース。
3年間のスケジュールでは、1年次に共通の基礎カリキュラムを学び、2年次に選択したコースで特化した学習を進める。3年次には、これまでの学びを活かして、進路を決定し、実現に向けてさらなる学習を深めている。
校則
校則については「厳しい」という声と「普通じゃない?」という声のどちらも聞く。
厳しいかどうかは子ども本人にもよるので説明会等で確認されることをおススメする。
部活
昔は男子バレー部が強かったが今はそういう話は聞かない。
ゴリゴリに部活に励む、というよりはライトなサークル的な感じでやっている部が多い。
帝八-卒業後の進路進学・大学合格実績
約40%が帝京大に進学。帝京平成大などを含めた帝京大学グループには約70%が進学。
医療特進コースがなくなりオール3(+4がひとつ)くらいで行ける学校に帝八はなった。
この「オール3+4が1コくらい」というのは都立で言えば片倉、福生、小平西、八王子北、武蔵村山くらいのレベル。
これら都立から帝京大学合格は相当厳しい(学年上位10%に入っていたい。1学年300人いるなら学年順位30番以内)のでこのあたりに魅力はある。
塾で指導をしていて「オール3前後の子」というのは勉強が苦手な子が多い。
そういう子の3年後をイメージしたときに「大学受験のときにはたして帝京大に行ける学力が身についているだろうか?」と思うことは多々ある。
そういう場合に(学部学科を選ばなければ)けっこうな確率で帝京大に進めるのは本校のメリットと思うし、塾での面談でも本校を提案することもある。
(同じことは東海大菅生にも言える)
帝京八王子高校に合っている子、合わない子
決して万人受けする学校ではない。
塾での進路指導の際には必ず「説明会等で実際に学校を見学してください」とことさら強くアドバイスしている。
面倒見の良さを期待しているご家庭、落ち着いた学友と穏やかな雰囲気の中で高校生活を送りたい受験生は出願を検討してみてもよい。
また「勉強は苦手だけど大学には行きたい」という方にも勧められる。
一方で「部活に打ち込みたい」「文化祭でめちゃくちゃ盛り上がりたい」「体育祭で燃えたい」という受験生にはあまり勧められない。
また、男女比が2:1~3:1となっており女子が少ない点は留意しておいたほうがよい。
帝京八王子高校の偏差値・内申・入試情報
親世代には「日野台・南平・昭和・小平などの中堅~上位都立の併願校」で「東海大菅生よりも上でだいたい工学院と同じくらいかな?」というイメージがあったと思う。
が、近年は生徒数が減っており入試は易化。
現在の偏差値は進学研究会発表のものでは49。実際はもう少しでも合格の可能性はある。
各内申基準もかなり出願しやすいものになった。
- 偏差値:49
- 推薦基準:3科10or5科17
- 単願基準:3科9or5科17
- 併願優遇A:3科12or5科18
- 併願優遇B:3科7or5科13
- *検定3級等の加点あり
*偏差値出典:進学研究会
*内申基準:当サイト独自調査、募集要項
本校志望で仮に推薦・単願・併願の基準を満たしていなくても高校の入試担当の先生に相談してみることを勧める。
何かしらの加点があるかも知れない。まずは相談が大事。
併願優遇Bは3科7or5科13以上が基準で出願しやすい条件。
しかし、“併願優遇”Bと学校は銘打ってはいるが実際は「加点優遇」であることに注意。
入試得点に3科に30点(2科なら20点)加点してそれでも合格点に達しない場合は不合格となる。
併願優遇Bでの受験を検討しているが得点力に不安がある受験生は、本当の滑り止めとなる他校の併願優遇も受けておいたほうがよい。
もちろん、”併願優遇A”のほうは本来の併願優遇なので得点力に不安がある受験生でも安心して受験できる。
帝京八王高校への受験対策
まずは基礎基本を固めよう。
学校内容レベルがある程度できれば大丈夫と思う。
特段、「私立だから」と構える必要はない。
都立第1志望であればきちんと都立対策をやっておけばよい。
単願や併願優遇Aで出願する受験生は不合格になることはほぼないと思われる。
その他の情報や注意点
従姪の高校受験時に「帝八ってどうなの?」と仕事柄もあり、いとこや従姪から聞かれることもあった。
「合う合わないは子どもによる」と答えたのだが、他校以上に帝八は好みが分かれる印象。
学校見学や説明会への参加は必須。
ちなみにいとこも(従姪も)通わせて(通って)よかったと言ってこの春に本校を卒業した。
(大学は他大に行ったが)
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